■ 5日目(5月1日) 【晴れ】
■ 隼人〜桜島〜佐多岬〜指宿温泉泊


おぉっ!なんか外が明るい!
昨夜のひどい雨もすっかりあがってる♪
良い天気になりそうだ!
身支度をして早々に外へ出ると、まだずぶ濡れのバイクをタオルで拭き拭き。
うん、キレイになったぞいっ♪
青空も出てきた(・∀・)
兄さん、はよ出発じゃ〜っ!
目指すのは九州最南端の佐多岬!!
今日も、かるがも走行でGo!Go〜♪
桜島が見えてきたよ。

粉塵のせいか、スッキリとは見えないんだなぁ。
燃えてる山なんだよね、桜島って。
九州は火の国って言うのが、なんだか解った気がした。

この後、鹿屋航空基地の史料館に行くとのこと。
マニアにはたまらない所らしい。
なんだかよくわからないけど、くっついてった。
到着すると、飛行機がいっぱい外に置いてある。
んで、兄さんお目当ての本物のゼロ戦が建物の中にあるらしい。
へーへー(゜Д゜≡゜Д゜)
中に入ると、シ〜ンと静まりかえっている。
無料なのに見学者は全然いない。
順路の通り真っ直ぐ二階に行くと、何やら色々展示してある。
・・・遺書だΣ(゜д゜lll)
戦時中、この地から神風として飛び立つ前に、家族へ宛てたものだった。
正確な歳は覚えてないが、かなりお若い方だった。
お国の為に命をかけるなんて・・・
それが家族を守る意味であったかもしれない。
誠、なんと壮絶な時代を生き抜かれたのか・・・
色々な思いが頭を駆け巡り、鼻汁が垂れてきた(´;ω;`)
最初はりーまん兄さんにバレないように、ゴシゴシ拭っていたけど、
終いには、鼻汁全開になって廊下に逃げ込んだ。
「どうしたの?」
・・・あっ、バレちった(TдT)
「なんだぉ〜、こんな所に連れて来やがって〜」ヽ(`Д´)ノ
グシュグシュになった顔を、見られるのが恥ずかしいから、 思わず憎まれ口をたたいた。
兄さん、ごめんね。
本当は全然イヤじゃなかったんだよ。
ここに来れて良かったとさえ思っているよ。
詳しい兄さんの解説も聞けたし、
平和のありがたみをヒシヒシと感じたよ〜

泣き過ぎて、頭がボンヤリ・・・
でも、気を取りなおして兄さんの後を必死で追いかけた。
海沿いの道をしばらく走ると佐多岬の表示が出てきた。
そしていよいよ、佐多岬ロードパークに突入すると、
まるで日本じゃないような木々が生い茂っている。
綺麗な蝶も飛んでいる。
でも、意外とカーブがきつくて景色ばかり見ていられない(笑)
そして、岬の手前の駐車場に到着!
大きなガジュマロの樹がお出迎えしてくれた。

今、ガジュマロは「多幸の木」として流行っていて、
花屋さんに小さい鉢で売っているね♪
スゴい、ここまで大きな樹になると精霊が宿っているよう。
なんだか、とてもホッコリした気持ちにしてくれる。
見上げると赤い小さい実がくっついてて、
足元をよく見ると何個か落ちている。
童心に返って、実を探す。
ぐるっと樹を一周しても5つだけだった。
帰って植えたら芽が出るかなぁ〜
でも、地面を見ても種から芽を出した様子は見られない。
(´・ω・`)ショボーン
ダメそうだから根元に置いてきた。
そばにあるトンネルの向こうが、先っちょに続く道らしい。
でも行かなかった。
駐車場からも良い景色が見える。

お腹空いたし、メロンパンにかぶりついた。
そんでもって、ここで兄さんとお別れ。
・・・行っちゃった。
(´-ω-`)
急に寂しくなって、涙目で残りのメロンパンをモグモグ。

さてこれからどうしよう・・・
兄さんに教えてもらった選択肢の中から、
フェリーで鹿児島湾を渡り「指宿」に行く事にした。
とりあえず、記念撮影!
兄さんがいるうちに撮ってもらえば良かったなぁ。

あやちいモノが写っています

来た道を「根占」まで戻る。
途中、あまりにもスゴい山だったので止まってパシャリ!

あれ?こっちでいいのかなぁ?
不安でキョロキョロしていると、3台のバイクが追い越して行った。
どこ行くんだろう、あの人達・・・
いっそ、くっついて行こうかな(←弱気)
あっ、フェリーに乗るみたい!
列の後ろにバイクを止めて、チケットを買いに受けつけへ。
大人片道\600
私のバイクは\780でOK
もうすぐ出港らしい、なんてタイミングがいいんだ♪
列に戻るって前のバイクを見てビックリ。
なんと、地元湘南ナンバーに、ご近所の沼津ナンバー!
不安だった気持ちが、すっかり嬉しくなって おもわず声をかけちゃったよ(^-^)
ここで、マイミクの馬場園ちゃんとお友達になった。
出港〜♪

乗ってる時間は50分くらい。
大きな揺れもなく前半は潮風にあたってた。
後半は船室のじゅうたんの上でゴロリ(笑)
指宿は山川砂むし温泉が有名!
絶対行きたいけど、17時までって書いてあるし間に合うかなぁ?
着岸〜♪

それ〜っ、砂むし温泉目指せ〜!
表示もあって10分程で迷わず到着。
が、駐車場から砂浜まで遠い(;´Д`)

上から見た図 下に下りるとこんな

なんとか滑りこみセーフ!
が、サイドバックに忘れ物(TдT)うげ〜
受けつけのお姉さんのマイサンダルを借りてヒ〜コラ駐車場へ(笑)
結局ビリっけつになってしまった(T-T)
もう、入る前から汗だく!
大人\800(有料で貸しタオルあり)
受けつけで浴衣をもらって脱衣所へ。

着替えると(真裸のうえに浴衣を着る)そのまま砂浜に行くようになってる。
あっと、浴衣ってどっちが上だっけ?右?左?
どっちかは亡くなった人って子供の頃聞いた。
涼んでいるお婆ちゃんに尋ねると、帯も結んでくれた。
「ほいっ、これでいいよ」
「ありがとうございます!」小走りで砂浜に行く。

テントの下に並ぶ、砂のベッドに寝転がると、
スコップを持った人達がいっせいに「それ〜っ!」って砂をかけてくれる。
マンガみたいで笑っちゃったよ。
で、砂は重過ぎても軽過ぎてもいけないらしい。
その人に見合った重さは、
熟練の砂かけ係りの人にしか出来ない技らしい!(←鹿児島弁で話してくれた)
埋められてすぐは、なんの変化もないんだけど、
少しするとジンワリ暖かくなってきた。
そしてうっすらと額に汗が浮き出る。
目をつむって波の音を聞いていると、
このまま寝てしまいそうなくらい、私には適度な温度だった。
ウトウトして、気がつくと貸し切り状態(笑)
「ゆっくりしていきな」って言って頂いたものの、
なんだか、申し訳なくてモニョモニョと砂から脱出!
浴衣を脱いでかけ湯で砂を落とし湯船につかる。
ここも石鹸やシャンプーはない。
脱衣所でメイクを落として正解だった。
はぁ〜極楽じゃぁ〜!

受けつけのお姉さんが、
今日はもう日も暮れるし指宿に泊まったほうが良いですよって勧める。
本当は行ける所まで、なんて考えてたんだけど、
夜道の怖いのはもうこりごりだったので安い宿を教えてもらった。
なんと馬場園ちゃん達が泊まるって言ってた宿だ。
早速電話すると、まだ空きがあるそうなので予約した。
「くり屋」さん 素泊まり\2,774
さて、宿はどこだろう?
電話では駅の近くって言ってたな・・・
まあ探してみましょう。
本当だ、もう日が暮れるねぇ。
1日がとても早く感じる。

砂むし温泉の近く 源泉? 夕日

夕飯時のせいか、人が全然歩いてない。
あ、あそこに女性が二人で手を繋いでいる・・・ん?
「すいません、駅はどっちですか?」
「ハイ?」←微妙な発音
「駅はどこ・・・・」Σ(゜д゜lll)ガーン・・・もしかして、よその国の人?
あわわわ・・・どうしよう!
そうだ!駅だから、
「ステーション!ステーション!」(口パクパク)←必死
「んぁ?」
「すてェいション!」←すごい発音だ(笑)
二人で話し始める・・・何語だ?
たどたどしい英語と指差す方角。
「せ、せんきゅー」
もう、方角だけでいいです(T-T)
・・・って、こっち海じゃねいかよっ!
うんうん、よその国の人に道を聞いちゃダメだね。
10分で着くって言ってたから、そう遠くないはず。
しまい込んだ地図を引っ張り出してみる(←最初から見ろよ)
なんとか到着!
駐車場には結構バイクが止まってる。
そして嬉しい事に、コインランドリーがあった。
よしっ!洗濯じゃ〜!
その間にまたもお風呂♪
ここのお風呂はなかなか良かったです!
肌がツルツルって感じだった。
ちょっとバテてきたのか、食欲減退。
そして、この日は早々にパタリと気絶した。