■ 8日目(5月4日) 【雨のち曇り】
■ 阿蘇〜地獄温泉〜やまなみハイウェイ〜大分港(大在埠頭)出発


同室の人の物音で目が覚める。
昨夜、爆睡していた人達はお出かけが早いようだ(笑)
フェリー以来の相部屋は、とても窮屈に感じた。
せめて、この二段ベッドをどうにかして欲しい(;´Д`)
よく忘れ物をする私は、よじ登るだけで一苦労だった(笑)

さあ、今日でいよいよ、九州もファイナル!
長かったようで、あっという間だった。
今夜のフェリー乗船まで、残された時間も頑張って走るぞっ!
ところが、空は厚い雲で覆われている。
荷物を積んでると、無情にもポツリポツリと降ってきた。
私の運もここまでか(笑)
同室だった女性ライダーさん達も荷物を積み始める。
もっとわんさか、女性ソロツーのライダーさんに会えると思っていたけど、
ここで会った人を含めて4人だけだった。
意外と少なかったなぁ〜。

少しの時間を過ごしただけだったが、と〜っても素敵な人でした。
「これから一緒にどうですか?」って嬉しいお言葉を頂いたものの、
関東での再会を期待して、連絡先を渡してお別れした。

私は今からハーレー君に謝りに行こうと思っていた。
昨夜、夕飯の時の話では、
キャンセル待ちでチケットが取れたら、 今夜、私が乗る同じフェリーで帰るというのだ。
な、なんという事だ!
たった2日間の滞在なのに、
天気の良かった昨日は、私が振り回してしまった・・・
昨日はバタバタして言えなかったからちゃんと謝っておこう(´-ω-`)
まだ、キャンプ場にいるだろうか?
メールの返事はない。
お片付けで忙しいのかなぁ、近くだし見に行ってみよう!

受けつけの人に、人を探しに来た事を伝え中に入れてもらう。
たくさんの人が撤収作業の中、ハーレー君の姿はなかった。
「行っちゃったか・・・どうしよう・・・」
心がムヤムヤのまま走り出すと、
そう、またやらかしてしまった(TдT)(・・・天罰だな)
キャンプ場から道路に出る所で、濡れた地面で足が滑って、
バランスを崩し、踏ん張ったが足の痛みには勝てなかった。
そして、ひっくりカエ〜ル(TωT)
「バキっ!」思いきり頭から倒れる!
・・・うぅ〜ん、意識が・・・

・・・んぁ?
「・・・ぃじょうぶ!大丈夫〜!」
「車にぶつかったの?怪我はしてない?」
女の人の声?にゅ?
「大丈夫?何があったの?」
「パクパク・・・」←声が出ない(笑)
「あぁ、よかった生きてる」
「えっと、えっと・・・自爆です」(T-T)
「さっき、宿にいた子だ」
あ、男の人も・・・宿の駐車場にいた人だ。
「も〜ビックリしたよ!」
あ、女の人が二人いる。
バイクが起こしてある。
「私は・・・昨日も倒れちゃった」(←意味不明)
「えっ、二回目なの?」
「じゃあ、もっかい倒れておこう」
「二度ある事は3度あるって言うから」
パタッ(←もっかい横にされる)
「OK、OKこれでもう大丈夫だよ」
「一人で大丈夫?」
男の人がバイクの様子を見てくれてる。
「あ、は、はい!」
「どうもすいません」
「ありがとうございます」
「えっと、少しここで休んで行きます」
「そお?本当に大丈夫?」
「は、はい・・・あはは、お恥ずかしい」(;´Д`)
「じゃあ、うちら行くね」
「気をつけるんだよ」
「は、はい〜、ありがとうございました」ペコリ
「バイバ〜イ!」ブーーーーン
・・・・・ペタ(←座り込む)
しばらく、思考能力停止・・・
「あっ、栄養補給しにコンビニ行こっ」

頭がズキズキするから、薬飲んでおこう。
「グビっ」←缶コーヒー
冷たい雨が本降りになってきた。
うわ〜降ってきちゃったなぁ(´・ω・`)ショボーン
コンビニの軒下でカッパを着込む。
やまないかなぁ・・・
「グビっ」
やむわけないよなぁ(´-ω-`)
あ〜う〜、あちこち痛いよぉ〜
何で雨降ってくるんだよぉ〜
何で転んじゃうんだよぉ〜
何で道がわかんないんだよぉ〜
何でこんなに情けないんだよぉ〜
痛いよぉ〜
(´;ω;`)うぅ・・・

今までピーンと張り詰めていたモノが、
「ブチっ」て音と共に切れちゃった。
うわ〜ん゜(゜´Д`゜)゜。
涙が止められなかった・・・
どのくらいうずくまって泣いていたか・・・

顔を上げると、コンビニの前の大通りを走り去るバイク。
何台も何台も・・・みんな雨に負けないで走ってる。
楽しみにしていた景色を見る事はできない。
でも、ここに居たって何もならない。
「こんな日はおとなしく温泉に入って、傷を癒そう」
地図を見ると、りーまんさんが丸をつけてくれた温泉が近くにあった。

「地獄温泉」・・・私にお似合いじゃん(笑)
もちろん、直行できる訳もなく、
止まっては地図、止まっては(゜Д゜≡゜Д゜)キョロキョロ
んで、持参した唯一のロードマップ。
なんと防水性の紙で雨の中でも見れるとあって、
この日、この地図で本当に良かったと思ったよ。
向かってる途中から、雨も小降りになってきた。
やっと着くと、結構車が止まってる。
混んでいるのかなぁ?
駐車場にある大きなもみじの木の下にバイクを置いて、シトシトのカッパを脱ぐ。
丁度その時、フェリー会社から連絡が・・・。
出港が2時間遅れる・・・ラッキー♪
じゃあ、ここでの〜んびりしてよっと!
受けつけに行くとイノシシ君がお出迎えだ〜♪

案内図をもらうと4つのお風呂がある。
どれから入ろうかなぁ?

まずは「新湯」から。
覗いてみると、こじんまりした感じのお風呂だった。
「こんにちは〜、お邪魔します」
二人のご婦人は地元の人みたいだ。
なんと、お風呂の中でお食事中(?)
「あら、ごめんなさいね、お行儀がわるくて」
「1日中お風呂に入ってると、お腹すいちゃってねぇ」
「あはは、どうぞお構いなく」
あぁ、気持ちいい♪極楽、極楽。
柔らかいお湯で硫黄の匂いがする。
でもって、かけ湯らしきものがない。
むむ、きっと他のお風呂に行けばあるのかも?
しばらくすると、数人脱衣所に入ってくるのが見えた。
そうだ、裸になる前に写真を撮ってもらおう♪
真裸で脱衣所へ行き、写真をお願いする。
「パシャリ」

真ん中が番ちゃん

ここはおしまい。
次は可愛らしい名前のお風呂「すずめの湯」

階段を降りると、そこは混浴!
で、チャレンジしてきました(・∀・)
泥湯だから、入ってしまえば見えない。
ちんまりと浸かっていると、まさか女がいると思わないらしく、
男性はブ〜ラブ〜ラと来て、
私が女だと気がついて、
始めて「ぐはっ!」っと慌ててお宝を隠されるのであった。
もう、見えちゃったよ〜ん(笑)
ここで、ある意味自分を解き放つ事で、
サゲサゲのテンションを一気にMAXにできました(爆)
(知ってる人がいないから出来たのかもしれないけど)
無事に混浴デヴューもしちゃった♪
結局かけ湯にありつけず、硫黄臭プンプンのまま(笑)
出る頃には、雨もあがりそう。
やっぱり、やまなみハイウェイだけは走ってこようと♪

温泉を後にして、来た道を戻る。
泣いていたコンビニも通り過ぎ、やまなみの入り口へ。
その頃には雨も完全にあがって、薄日もさしてきた。
よしっ!最後ここを通って湯布院に出て、
そこから、港までゆっくり行こう!
今回はあいにくの天気になっちゃったけど、
また来ればいいって事さ!
それ出発!
天気はいまいちだけど、泣いてた自分が嘘のように、
清々しい気持ちでいっぱいだった。
そして、お目当てのソフトクリーム♪

また、また絶対来よう♪そう心に誓った!

途中から、スゴい霧に遭遇。
前の車のテールランプがやっと(;´Д`)
長い時間、かなりの緊張が続いてどっと疲れる。
道の駅「湯布院」でまったり長い休憩。
その後、下道で港を目指し無事到着できた。
乗船の列の中、もう胸がいっぱいだった。

さあ、おうちに帰ろう♪